WordPressのREST APIを利用する際、デフォルトではrendered
形式でHTMLが整形されたコンテンツが返されます。しかし、raw
形式のコンテンツ、つまり整形前のオリジナルのデータが必要な場合もあります。このような場合には、APIリクエストに特定のパラメータを追加することで対応可能です。
rawコンテンツを取得するための方法
REST APIでraw
のコンテンツを取得するには、リクエストURLにcontext=edit
パラメータを追加します。これにより、content
プロパティが整形される前の生のコンテンツが取得可能になります。ただし、このパラメータは通常、認証されたユーザーにのみ適用されるため、認証が必要です。
リクエスト例
GET https://yourwebsite.com/wp-json/wp/v2/posts/{post_id}?context=edit
このリクエストにより、指定したpost_id
の投稿がraw
形式で返され、HTMLタグやエンコードされていないデータが含まれたコンテンツが取得できます。
注意点と認証の重要性
このcontext=edit
パラメータは、一般的に管理者や編集権限を持つユーザーにのみ適用されます。そのため、リクエスト時にはOAuthやアプリケーションパスワード、またはAPIキーなどを利用した認証が必要です。
用途と応用例
raw
形式のコンテンツは、カスタムフィールドのデータを含め、プラグインやテーマ開発、カスタムアプリケーションとの連携時に役立ちます。また、投稿の生データを取得して独自のスタイルで加工する場合にも使用できます。